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「法律相談」って,なに?

法律問題に悩むとき
法律に関して悩み事やわからないことがある場合や,法律を適用すれば今抱えている問題が解決しそうに思われる場合などに,専門家の助力を得るにはどうしたらいいでしょうか。
そうしたとき,専門家に助力を得るための道筋や,そもそもそういう問題についてどういう種類の専門家と相談してよいかということさえもわからず,途方に暮れるということがあるかもしれません。
もしも「妹が裁判官だ」とか,「弁護士の親友がいる」というのであればおおむね心配いらない感じがしますが,そういう方はかなりの少数派でしょう。
医療問題との違い
同じく専門家への相談であっても,医療関係については,大半の人が病院や診療所へ赴いた経験をお持ちでしょうし,わが国では健康保険制度が発達していることもあり,とりあえず,健康保険証と1万円程度のお金をもって症状に適していそうな診療科を訪ねれば,そこで第一次的な診察と治療,アドバイスを得ることが期待できます。お医者さんの親友がいなくても(いればそれに越したことはないようですが)案ずることはないようです。
この点,法律問題の場合,かなり事情が違っています。
法律問題で専門家に相談したことがあるという人のほうが,そうでない人よりもはるかに少ないわけですから(アンケート調査などで明らかになっています),相談のノウハウが全然わからないという方も少なくないと思われます。『どんな専門家にどんなことを相談できるのですか?』『自分が秘密にしておきたいプライバシーを打ち明けるに足る相手はどこにいるのですか?』『そもそもそんな相手は実在するのでしょうか?』
弁護士に依頼するための保険制度なども,自動車の損害保険など一部に弁護士を依頼する際の任意保険が「ないこともない」という程度で,国民皆保険(こくみんかいほけん)の健康保険とは比べることもできません。そこで,費用の懸念という問題も,決して軽んじることができないテーマです。『相談の費用はどれくらいかかるのでしょうか?』『事態の進展しだいで費用はさらに膨らんで行くのでしょうか?』『弁護士に頼むとそれだけで田畑(でんぱた)を失ってしまうという俗説を聞いたことがありますが,どれくらい実態に近いのですか?』
「法律事務所の敷居が高い」という言葉もよく耳にします。(この場合,語法としては正確ではありません(※)が,そのことには目をつぶっておいてください。)『弁護士とは会ったこともありません。緊張して話ができそうにありません。』『こんな些細なつまらない問題について相談をしてもいいのかしら?』『失笑されて相手にしてもらえないのでは?』
法律相談とは
冒頭,「法律に関して悩み事やわからないことがある場合や,法律を適用すれば今抱えている問題が解決しそうに思われる場合などに,専門家の助力を得るには」という問題提起をしましたが,こういうときに専門家に相談することを「法律相談」といいます。
以下では,法律相談のためのノウハウについて,法律相談をしたいと考えておられる(あるいは将来そうなるかもしれない)皆さんのために,ほんのちょっぴりですが,アドバイスさせていただこうと思います。
※ 「敷居が高い」というのは,その家の人に対して不義理を働いたためにその家を訪問しづらい心理状態を指す言葉ですので,初めて弁護士に対面するために訪れる法律事務所の「敷居が高い」というのは正しい用法といえません。